No.21 丸子宿 東海道・丸子宿を歩いてみた!名物とろろ汁から匠宿まで、歴史と観光を満喫

こんにちは!今回は静岡市駿河区にある「丸子宿(まりこじゅく)」を散策してきました。

東海道五十三次といえば、歌川広重の浮世絵で有名ですよね。その中でも丸子宿は「名物とろろ汁」で知られる宿場町。実際に歩いてみると、歴史的な雰囲気だけでなく、今の観光スポットも充実していてすごく楽しめました。今回は、安倍川駅から出発して丸子宿をめぐり、史跡やグルメ、さらには工芸体験まで体験できる「匠宿」までご紹介します!

目次

丸子宿とは?

丸子宿は、東海道五十三次のうち、江戸から数えて21番目の宿場町。駿府城下町にも近く、当時から多くの旅人が行き交った場所です。広重の浮世絵「東海道五十三次・丸子」でも描かれていて、そこに描かれているのがまさにとろろ汁を出す茶屋。つまり、200年以上も前から旅人たちのお腹を満たしてきた名物が今も残っているんです。

宿場の規模としてはそこまで大きくなかったものの、駿府のおひざ元ということで大名行列や旅人でにぎわい、街道沿いに本陣や脇本陣、旅籠が並んでいました。今は住宅地や道路になっているところも多いですが、石碑や案内板を辿っていくと「ここが宿場だったんだな」と実感できます。

名物!とろろ汁の老舗「丁子屋」

丸子宿といえば、やっぱり「とろろ汁」。その代表格が「丁子屋(ちょうじや)」です。創業はなんと慶長元年(1596年)、400年以上の歴史を誇る老舗。広重の浮世絵にも描かれている茶屋が、この丁子屋の原型なんだそうです。
なんかロマンを感じますね〜

お店に入ると、昔ながらの建物で雰囲気抜群。

名物はもちろん「とろろ汁定食」。すり鉢で丁寧にすられた自然薯を、出汁でのばしてご飯にかけるスタイルです。粘り気がすごい自然薯は、口に含むと香りが広がって、ふわっとした食感。ご飯がいくらでも進むんですよね。お漬物や煮物、小鉢がついたメニューもあり栄養バランスもばっちり。江戸時代の旅人もこんな感じでお腹を満たしていたのかと思うと、感慨深いものがあります。

僕が食べたのは「丸子」というメニューで¥1760(税込)
一番シンプルなメニューかな?

さらに丁子屋では建物自体も文化財級で、古い梁や土壁などが当時のまま残されています。食事をしながら歴史を感じられる、まさに丸子宿のシンボル的存在です。

ちょっとした展示品もあります。

岡本かの子の碑

十返舎一九の東海道中膝栗毛の碑

丸子宿の史跡めぐり


丸子宿には、かつての宿場町の面影を残す石碑や史跡が点在しています。今回は安倍川駅から歩きつつ、いくつか見どころをまわってきました。

丸子宿の碑

宿場町があったことを示す石碑。静かに佇んでいますが、「ここに丸子宿があったんだ」と実感できます。

丸子一里塚跡

江戸時代の道しるべ。一里ごとに塚が築かれていて、旅人が距離を測る目安にしていました。現在は跡地として残っていて、歴史を感じます。

一里塚(いちりづか)は、江戸の日本橋を起点として、主要な街道の側に1里(約3.927キロメートル)毎に設置された塚(土盛り)である。多くは塚の上にエノキやマツが植えられ、街道を往来する旅人の道標となった[1]

wikipedia

標柱 丸子宿見付跡

宿場の入り口を示す場所。ここをくぐって旅人たちは丸子宿に入ってきたんですね。

丸子下宿

宿場の南端にあたるエリア。今は住宅地ですが、かつては旅籠や商家が並んでいたそうです。

丸子宿横田本陣跡

大名や要人が泊まった本陣の跡。建物は残っていませんが、案内板が立っていて当時の雰囲気を伝えています。

明治天皇御小休所趾

明治天皇が巡幸の際に立ち寄った休憩所。丸子宿の格式を感じられるスポットです。丸子宿には横田家跡と藤浪家跡の2箇所あります。

匠宿で伝統工芸を堪能!

丸子宿の範囲から少し外れますが、ぜひセットで訪れてほしいのが駿府匠宿(すんぷたくみしゅく)。ここは日本最大級の伝統工芸体験施設で、静岡ならではの工芸に触れることができます。

ここは本当についでに寄っておくか?くらいの軽ーい気持ちで、かなり舐めて立ち寄りました笑
結果・・・めっちゃおすすめです!!丸子宿よりおすすめです!!
・・・いや丸子宿も良いですよ、でも匠宿は絶対一度は着た方が良いです。ハンドメイドの素敵さを痛感します!

体験できるのは、漆器、陶芸、染め物、竹細工など多彩。実際に職人さんの指導を受けながら、自分だけの作品を作れるので、観光の思い出にぴったりです。また中庭も庭園になっていて子どもから大人まで楽しめるので、家族連れにもおすすめ。

また、館内には作品の展示販売コーナーもあって、職人さんの技を間近で見ることができます。静岡のお土産としても特別感がありますし、「使うほどに味わいが増す」伝統工芸品を買えるのはここならでは。

食事処やカフェも併設されていて、工芸体験の後に一休みするのもいい感じ。丸子宿を歩いたあとにここでじっくり体験して、1日コースで楽しめます。

まとめ

丸子宿は、東海道の歴史を体感できるだけでなく、丁子屋のとろろ汁匠宿の工芸作品など、今の時代でもしっかり楽しめるスポットでした。宿場町の石碑や跡地は地味に見えるかもしれませんが、歴史のピースをつなぎ合わせるようで面白いです。

静岡市街からもアクセスが良いので、歴史好きはもちろん、観光や食事を楽しみたい人にもおすすめ。丸子宿に立ち寄って、江戸時代の旅人気分を味わってみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

藤枝市地域おこし協力隊、俳優。東京で20年以上の俳優活動を経て、2023年に藤枝市に移住。現在も劇団ユニークポイントで俳優として活動。藤枝市の観光・歴史、文化芸術などの情報を発信しています。

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