藤枝独自の食文化、朝ラーメン発祥の地「マルナカ」

１９１９年創業、旧東海道沿い瀬戸川近くにある老舗ラーメン店「マルナカ」。さっぱりした中華そばと冷やしラーメンがリーズナブルに食べられ、地域で人気のお店です。

藤枝独自の食文化 “朝ラー”

こちらのお店は、”朝ラー”発祥の地と言われていて、現在のご主人は３代目だそうです。

”朝ラー”とは朝ラーメンの略で、文字通り朝にラーメンを食べることを言います。しかもそれが藤枝の食文化として根付いていて、市内では同様に朝からお昼過ぎまで営業して、夕方には終了しているお店も多くあります。

藤枝で盛んな茶業、そこに携わる方は、早朝からお仕事をすることが多く、仕事後や合間の食事の要望に応える形でラーメンを朝早くから提供するようになったのだとか。

お店の様子

上の写真は、お店の外観。看板はありませんが、赤い暖簾とたぬきの置物が目印です。私は、初めて訪問するまで何度も素通りしていて気づきませんでした。

お店は、朝8:30のオープンから13:20の営業終了までいつもお客さんが絶えません。

お店に入ると「いらっしゃいませ」と元気な声で迎えてくださいます。

入り口すぐの券売機で食券を購入して、座席に着きます。悩む方は、先に座席についてからでも大丈夫と、公式ホームページに書いてありましたのでご安心を。

券売機ながらQRコード決済が使えるのも嬉しいポイントです。

メニューは、中華そば 、冷やし、チャーシューメン。どれも良心的なお値段で、お好みでトッピングも追加できます。

オリジナルメニューの冷やしラーメン！？

そう、冷やしって何？です。

こちらでは、冷たいラーメンがあり、人気メニューの一つとなっています。間違えそうになりますが、冷やし中華とは別物。冷やし中華で特徴的なお酢やごま油は無く、出汁の利いた甘めの冷たいスープ。そこに中華そばと同じ麺が入り、ワサビが乗っており、甘さがありながらもさっぱりと食べられます。

マルナカさんの自家製麺は、表面がツルツル、それでいて割と太めの麺がモチモチ、食べ応えがありながらするりと食べられるという特徴があります。合わさる和風スープも油分が少なく、気持ちよく食べられます。

通は温冷ラーメン二杯！？

また、マルナカさんはじめ藤枝市内の朝ラー店では、温冷２杯のラーメンを食べる食文化もあるようです。

ラーメン２杯！？中年の私は若干躊躇しますが、記事を書くためにチャレンジしました。

両方を交互に食べているとそれぞれの特徴がよくわかり、楽しみながら最後まで食べることができました。

今回は、撮影の為に両方のラーメンを同時に提供してもらいましたが、通常は、暖かいラーメンを食べた後に、冷たいラーメンを提供してもらえるようです。

男性や若い方などお客さんの２〜３割くらいの方が両方食べられているようでした。女性やご年配の方は、一杯でも十分に満足できるのではないでしょうか。

気軽に通いたくなるお店

さっぱりとした健康的なラーメンが良心的なお値段で食べられるので、常連さんが多いのも納得です。何度も通いたくなります。

そして店員さんが、忙しい中でも皆さん助け合いながらテキパキとお仕事されていて、お客さんにも優しく接している姿が印象的でした。