藤枝市郷土博物館・文学館に行ってきた。歴史と文学と、ちょっと懐かしい昭和レトロの世界

みなさんこんにちは〜
みなさんは博物館や美術館などは行かれますか?僕は割と行きます。意外かもしれませんが笑

これを読まれている方の中には「行かないぁ〜」って方は多いんじゃないでしょうか。藤枝郷土博物館・文学館にももちろん行ったことありますが、今回改めてご案内したいと思います。

場所は蓮華寺池公園のすぐ隣。休日に池をぐるっと散歩して、その流れで博物館に寄れるという立地の良さ。入館料もお手頃なので、ふらっと立ち寄るのにちょうどいいスポットなんですよ。

目次

藤枝市郷土博物館とは?

藤枝市郷土博物館は、市民が地元の歴史や文化を学べる施設として親しまれています。建物自体も落ち着いた雰囲気で、入ってすぐに「静かに時が流れる場所」っていう印象。展示室はコンパクトながらもテーマごとにしっかりまとまっていて、歴史好きはもちろん、子ども連れでも楽しめるよう工夫されているのがいいところ。

そして入り口には軽便鉄道の静岡鉄道駿遠線の生き残りB15機関車が。いやぁこりゃマニアにはたまらんでしょ〜

常設展示の内容

博物館内の展示は許可のあるもの以外は基本的に撮影禁止なので写真なしで説明して行きますね。

まず出迎えてくれるのは藤枝の歴史に関する展示。縄文時代の土器や石器、古墳時代の出土品など、想像以上に「藤枝って古くから人が住んでいたんだな」と感じさせてくれます。東海道藤枝宿の資料も並んでいて、「昔の藤枝は宿場町として栄えていた」という歴史がちゃんと形になって見える。

生活の道具や農具の展示もあって、「おばあちゃんちの物置にこんなのあった!」と突っ込みたくなるものが並んでいます。教科書でさらっと読んだことがある歴史が、身近な道具と一緒に展示されていると、急に親近感が湧いてくるから不思議です。

文学者たち ― 小川国夫・藤枝静男・加藤まさお

藤枝は文学者を多く輩出した町でもあります。博物館には彼らに関するコーナーもあり、それぞれの世界観に触れることができます。

小川国夫

静かな文体で藤枝の自然や人々を描いた作家。代表作『アポロンの島』などで知られています。展示では手書きの原稿や書斎の雰囲気が紹介されていて、「こうやって藤枝の風景を見ながら作品を書いたのか」と想像できるのが面白い。
ちなみに「アポロンの島」は藤枝市内の書店を回って見つめたので読んでみました。・・・ムズカしかった💦

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藤枝静男

戦後文学の重要人物。ちょっと難解だけど独特の文体で熱心なファンが多い作家です。展示資料を眺めていると「文学ってこんなに多様なんだ」と感じさせられます。

ちなみに本名は「勝見次郎」さん。藤枝静男って・・・ねぇ、ちょっとダサい。と思ってしましました笑

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加藤まさお

児童文学を手がけた作家で、子どもたちに親しまれる作品を残しました。藤枝からこうした児童文学者が生まれたことを知ると、地元民としてちょっと誇らしい気持ちになります。代表作は「月の沙漠」です。みなさん知っている曲だと思いますよ〜
「月の〜砂漠を〜、はるばると〜♪」気になる方はお調べください。

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上記の3名以外にも「村越化石」という俳人もいます。村越化石の碑は玉露の里にあります。

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文学好きの方はもちろん、普段あまり本を読まない人でも「藤枝からこんな作家が出てたんだ」と発見できるはずです。

昭和レトログッズの展示

そして今回個人的に一番テンションが上がったのが、昭和の暮らしを再現した展示。実際に撮影した写真もあるんですが、ちゃぶ台や黒電話、古いポスターなんかがズラッと並んでいます。

「ダイヤル式電話、どうやってかけるの?」なんて子どもに聞かれたら、説明するのも一苦労ですよね。テレビの横に置かれた昭和のおもちゃや広告ポスターを見ていると、自分が子ども時代に戻ったような気分になります。

年配の方にとっては「懐かしい!」の連発だし、若い人にとっては逆に新鮮でオシャレに見える。世代によって違う楽しみ方ができるのも、この展示の魅力だと思います。

藤枝の歴史を知る場所

藤枝市は、かつて東海道五十三次の「藤枝宿」として多くの人が行き交った町。今の駅前や商店街の賑わいのルーツをたどると、この宿場町文化にたどり着きます。博物館の展示を通じて、「今歩いているこの道に、江戸時代の旅人も足を運んでいたんだな」と想像すると、街の見え方が少し変わってくるんです。

さらに、藤枝といえばやっぱりお茶。農具や茶業に関する展示もあって、「緑茶のまち藤枝」がどうやって形作られてきたのかを知ることができます。

まとめ ― 気軽に立ち寄れる地元の文化拠点

藤枝市郷土博物館は、単なる歴史資料館ではなく、「地元を知るきっかけをくれる場所」だと感じました。

  • 歴史好きは古代から宿場町までの流れを楽しめる
  • 文学好きは小川国夫や藤枝静男などの世界に浸れる
  • 親子連れなら昭和レトロ展示で盛り上がれる

そんなふうに幅広い層がそれぞれの楽しみ方を見つけられる博物館です。蓮華寺池公園の散歩や花見のついでにでも、ぜひ立ち寄ってみてほしい。行ったことのある人も、久々に訪れると新しい発見があるはずですよ。

施設情報

名前:藤枝市郷土博物館・文学館

開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

定休日:月曜日、祝日の翌日、年末年始、展示替え等の臨時休館日

入館料:大人200円(団体160円)文学館と共通団体は20名以上、中学生以下は無料

電話054-645-1100

webサイトhttps://www.city.fujieda.shizuoka.jp/kyodomuse/index.html

住所:〒426-0014 静岡県藤枝市若王子500

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この記事を書いた人

藤枝市地域おこし協力隊、俳優。東京で20年以上の俳優活動を経て、2023年に藤枝市に移住。現在も劇団ユニークポイントで俳優として活動。藤枝市の観光・歴史、文化芸術などの情報を発信しています。

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